「アマゾン銀行が誕生する日」を読みました。
アマゾン、アリババ、テンセント、ゴールドマンサックス、JPモルガン、さらに日本の金融ディスラプター(楽天、LINE、ヤフー・ソフトバンク、SBI)、既存の金融各社(MUFG、みずほFG、SMBCグループ)に対する分析から存在意義、あるべき姿に対する提言に至るまで、内容が濃く、情報量も豊富で読み応えがありました。要職を歴任した業界経験と現地取材で体感した独自の問題意識、切り口が印象深いです。
業界動向の中では、「ディスラプション(破壊)に対峙する最善の方法は、先んじて自らを破壊すること」という圧倒的な危機感と実行スピードで成果をあげたDBS銀行のデジタルシフトの取り組みは、金融業界はもちろん、あらゆる業界に向けて示唆を与えてくれていると思います。
著者の「日本の金融の活路を見出す一助になりたい」という強い思いに基づいた「金融4.0」という概念における日本の使命とチャンスに対する提言は、本質的な問いやヒント、エネルギーが溢れていると感じます。
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、さらにバイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイの最新動向を体系的につかむことができる「GAFA×BATH」もおすすめです。
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