10年ほど前に、iタウンページで業種「リフォーム」を検索すると55,000件程度でしたが、その後1000件単位で増加し、直近では10万件超と着実に増え続けています。
単純計算で平均年商7千万円。1億円未満が大半というのがリフォーム業界の現状です。
このような多数乱戦構造業界では、以下の戦略が有効と「競争戦略」に記されています。
①他社の追随を許さないような低価格を達成し、価格を下げることで、一気にシェアを獲得すること
②自社の製品やサービスを差別化して、業界の中でも特異だと見られる何かを創造しようとする戦略
③特定の顧客層や価格帯、製品の種類、特定の地域市場等へ、企業の資源を集中する戦略
(ポーターの「競争の戦略」より)
リノベーションビジネスのモデル企業の考察を通じて、それぞれのエリアにおいて市場規模を満たす商圏設定をした上で、①ではなく、3つ目の集中戦略で単価1500万円から2000万円をターゲットに、2つ目の差別化戦略も強みを活かしながら複数の要素を押さえて、独自ポジションを築いていることがわかります。
1980年代の理論ということで、今の時代の外部環境に合わないのではという声もあるようですが、現代にも通用する本質的なものがあり、示唆に富んでいると感じます。ぜひ業界に発信していきたいと考えています。
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